木くずとは?処理方法や処理費用について詳しく解説致します

木くずとは

木くずとは、主に木材で構成されている廃棄物です。木くずは、排出する業者が限定されます。つまり、同じ廃棄物でも排出の対象業者に当てはまる場合は「産業廃棄物」に、当てはまらない場合は「一般廃棄物」として処分しなければなりません。

木くずの定義

木くずの種類としては、建設業に係るもの、木材・木製品製造業(家具の製造業を含む)に係るもの、パルプ製造業、輸入木材の卸売業および物品賃貸業に係るもの、貨物の流通のために用いたパレット(パレットへの貨物の積み付けのために用いた梱包用の木材を含む)に係るもの、PCB(ポリ塩化ビフェニル)が染み込んだもの建設現場にて発生した木くず、パルプ製造業にて発生した木くず、木材や家具等の木製品を製造するときに発生した木くず、輸入した木材の卸売の際に発生した木くず、事業活動から生じたPCBが染み込んでいる木くず等様々な種類があります。また一般廃棄物の扱いとなる木くずとの違いは、多量排出性や有害物質の含有の差異等で分けられます。

木くずの処分方法

木くずは、積極的にリサイクルが行われている産業廃棄物です。また、リサイクルできない木くずに関しては、適切な処理の後最終処分されます。まずリサイクルする方法としては主に木製チップ化、燃料化、堆肥化の3種類が用いられます。木製チップ化とは、木くずを細かく砕いてチップ化したもので、最も浸透しているリサイクル方法のです。建材や紙の原料等に再利用されます。燃料化とは、特に燃えやすい木材は、RPF燃料(固形燃料)やボイラー施設のバイオマス燃料として再利用されます。堆肥化とは、木くずを堆肥化して再利用するケースです。有機物と混ぜて発酵させ、堆肥として再利用されます。また、産業廃棄物としての処分方法は焼却処理と埋め立て処理の大きく2種類に分類されます。焼却処理は、再利用が不可能なものは焼却して、そのまま最終処分されます。その焼却時の熱をエネルギーとして利用する施設もあります。埋め立て処理は、埋め立てた廃棄物から有害物質が流出しないよう、管理型最終処分場で処分されます。

木くずに関してのまとめ

廃棄方法については、一般廃棄物では各自治体、産業廃棄物では許可を持っている専門業者で処理します。汚れ具合や付着したプラスチックや金属部品、石膏ボード等にもよって大きく異なりますが、処理費用は主に重さで決まります。おおよそ22円/kg~、もしくは4,500円/㎥~が相場となりますが、木くずの状態や種類によっても変動します。処理を委託する前には、木くずの状態をよく確認しましょう。廃棄する物の状態によってはこの範囲では収まらない場合があります。誤って処理した場合は、法律違反として罰せられる可能性もあります。事業内容や廃棄物の性質をよく確かめてから、正しい判断・処理を心がけましょう。