廃乾電池とは?処理方法や処理費用について詳しく解説致します
廃乾電池とは

乾電池は日常生活においても活用する場面が多いものという認識があるかと思いますが、廃棄する場合の分類は産業廃棄物に指定されており、さらに細かく分けると混合廃棄物に該当します。混合廃棄物にあたる種類は、鉄製の外装や亜鉛製の缶等の金属くずと、二酸化マンガン等を含む汚泥です。なお、乾電池の中でも金属くずに該当するのは外側で、汚泥にあたるのは乾電池の内部です。乾電池の核になる炭素棒は汚泥に分類されます。また、乾電池の中には水銀を使用しているものもあり、これは水銀使用製品産業廃棄物にあたります。当然、通常の廃乾電池と水銀を使用している廃乾電池では処分方法が異なるため、分ける必要があります。水銀を使用している乾電池かどうかを見極める方法は、乾電池の外側に水銀を使用している等の表示の有無で確認できます。
廃乾電池の種類

電池の種類についてですが、使い切りの一次電池と充電して繰り返しつかえる二次電池の大きく2種類に分かれます。一次電池とは、一度使用したら再充電ができない電池です。使い捨て電池や非充電電池とも呼ばれます。一次電池は主にマンガン、アルカリ、酸化銀、リチウム1次電池、空気亜鉛等の種類があります。また、一次電池は再充電ができないため、使用後は廃棄物として適切な処理を行うことが重要です。二次電池は、一次電池とは対照的に充電可能な電池です。一度使用した後に外部からの電力供給によって再度充電し使用できる特徴があります。主な種類には、ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、リチウム2次電池等があります。また、例外として昔のボタン電池等は水銀を使用したものもあり、こちらは上記でもご説明した水銀使用製品産業廃棄物になりますので注意が必要です。
廃乾電池の処分方法

廃乾電池は前述した通り、産業廃棄物では汚泥の分類に入ります。したがって、汚泥と同じく最終処分で焼却処分または埋め立て処理を行います。また、状態や種類が異なる廃乾電池を一緒に使用してしまうと液漏れや発火の危険があります。保管している乾電池から漏れた液はすぐに洗い流し、剝き出しのままではなくビニールテープ等で絶縁して保管しましょう。なお、水銀を使用している乾電池は高温であぶり、水銀を蒸発させます。蒸気になった水銀を冷やして再び液状に戻してから回収するのが一般的とされています。
廃乾電池に関してのまとめ

乾電池は産業廃棄物として処理する場合は混合廃棄物となり種類は汚泥扱いとなります。主に使い捨てと呼ばれる一次電池と、充電電池と呼ばれる二次電池の2種類があり、例外として水銀の入った乾電池もあります。また最悪の場合、発火する恐れもあるため保管する場合は管理を徹底する必要があります。見慣れているからと油断しないように注意しましょう。処理費用は、おおよそ350円/Kg~が相場となります。委託する処理業者には、廃棄物の情報をより詳しく伝えることが大切となります。