繊維くずとは?処理方法や処理費用について詳しく解説致します
繊維くずとは

繊維くずとは、織維製品の製造業を除く繊維工業(織布・紡績工場等)や建設業(建物の新築、改築、または除去によって生じたものに限る)から生じた畳や木綿くず、じゅうたん等の天然繊維くずが含まれるものです。なお、ナイロンやアクリル等の合成繊維は「廃プラスチック類」に分類され、上記に該当しないものは一般廃棄物となります。また、PCBが付着したものはPCB廃棄物となり、産業廃棄物として扱われます。
繊維くずの種類

産業廃棄物に分類される繊維くずの種類に関しては、発生場所によって以下のような種類があります。繊維工業(織布・紡績工場等)であれば、糸くず・木綿くず・羊毛くず・麻くず・レーヨンくず等が主な品目となり、建設業(建物の新築、改築、または除去によって生じたものに限る)であれば、ロープ、布くず、畳、じゅうたん等が主な品目です。
繊維くずの処分方法

繊維くずの処理方法としては主に焼却された後に、管理型最終処分場にて埋め立て処分されます。また、繊維くずは最終処分の他にリサイクル方法が多く存在しますので、そちらもご紹介致します。 。主な方法は3種類あり、まずはテリアルリサイクルと言い、繊維くずをそのまま原料として再利用しており、衣類を裁断して汚れを拭き取る際に使用するウエスとして再利用したり、繊維くずを反毛機械でほぐし、衣類等の原料となる反毛として再利用する方法です。次はケミカルリサイクルと言い、合成繊維に化学的な処理を行い、繊維の原料として再利用する方法です。ただし、合成繊維は廃プラスチック類に分類されるため廃棄の処理をする場合には注意が必要です。最後にサーマルリサイクルと言い、固形燃料化(RFP化)して再利用する方法です。ちなみにRPFとは、廃プラスチック類等のマテリアルリサイクルが困難なものを主原料とした高品位な固形燃料を指します。また、他には、ウエスや反毛にする等の様々な方法もあります。
繊維くずに関してのまとめ

繊維くずとは、木綿くずや布クズ、羊毛くず等の繊維でできた廃棄物の総称で、繊維製品製造業以外の繊維工業や建設業で生じたものを指します。また、PCBが染み込んだ天然繊維くずについては産業廃棄物に分類され、適正に処分することが廃棄物処理法によって定められています。ただし、繊維くずは適切な方法を行うことにより、リサイクルや再利用することも可能です。繊維くずを処分するにも多額の費用がかかるため、リサイクルや再利用することは日本経済や企業にとっても非常に大きな意味があります。処理費用は、おおよそ8,000円/㎥~、25円/Kg~が相場となりますが、量等によって変動します。委託する処理業者には、廃棄物の情報をより詳しく伝えることが大切です。産業廃棄物の排出事業者は、繊維くずを処理する際にリサイクルができるものなのかを判断して適切に処理しましょう。