紙くずとは?処理方法や処理費用について詳しく解説致します

紙くずとは

紙くずとは、その名の通り紙ごみです。紙くずは、排出する業種や事業内容によっては「産業廃棄物」もしくは「一般廃棄物」のどちらとして扱うのか判断が異なるため注意が必要です。

紙くずの種類

産業廃棄物としての紙くずは大きく分けて2つに分類されます。まずは通常の産業廃棄物の場合です。主に、 建設業(工作物の新築、改築または除去により生じたもの)、パルプ製造業、製紙業、紙加工品製造業、新聞業(新聞巻取紙を使用して印刷発行を行うもの)、出版業(印刷出版を行うもの)、製本業、印刷物加工業の事業活動によって生じたものです。これらの業種で排出した廃棄物は一般廃棄物ではなく産業廃棄物扱いとなります。次はPCB(ポリ塩化ビフェニル)が染み込んだものです。こちらに関しては、多くの理由で幅広く利用されておりましたが、PCBの含まれた廃棄物は簡単には分解できず、発がん性等の人の健康や生活環境に被害を生ずる特定有害物質を含んでいるとして業種を問わず特別管理産業廃棄物に分類されるため注意が必要です。

紙くずの処分方法

産業廃棄物としての処分方法は主に焼却処理や最終処分場での埋め立てとなります。例えば、建設工事で発生した壁紙や著しい汚れが付着したものはリサイクルが難しく、焼却処分もしくは焼却をせずに最終処分場に埋められます。場合によって、焼却や最終処分の前処理として、紙くずを粉砕や切断処理する必要があります。また、上記で説明した業種以外から排出された紙くずは、事業系一般廃棄物として処理します。環境省が令和3年に発表した報告書によると、令和元年度に排出された紙くずは77%が再生利用されています。

紙くずに関してのまとめ

紙くずは排出した会社の業種と事業内容によって産業廃棄物と一般廃棄物の判断が異なる廃棄物です。また、産業廃棄物として収集運搬・処分する際には、法律で定められた正しい方法で扱わなければなりません。間違った方法で処理してしまうと法律違反となり、処理を実際に行った業者だけでなく、収集運搬・処分を依頼した排出事業者両方に罰則が科されるため、しっかりとした業者を選ぶ必要があります。適切に処理・リサイクルが出来るように、安心・安全な処理業者を選ぶことによってリスクを減らしましょう。処理費用は、量や性状に応じて変動します。委託する処理業者には、廃棄物の情報をより詳しく伝えることが大切です