石膏ボードとは?処理方法や処理費用について詳しく解説致します

石膏ボードとは

石膏ボードとは、硫酸カルシウムと水で構成される石膏という鉱物を使って板状に成型した資材です。建築資材の中では比較的安価で、また取付工事がしやすいことから住宅の壁や仕切り等に利用されることの多い資材です。また近年では自宅のDIYで便利に活用できるアイテムとしても人気があり、建築においては活躍し続けている資材でもあります。

石膏ボードのメリット・デメリット

ここで石膏ボードのメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。まずメリットは、価格の安さと加工も容易な点、さらには耐久性・耐熱性・耐火性・遮音性にも優れるので幅広く利用ができる点が挙げられます。また入手方法が容易で一般の方でも入手しやすい点もメリットです。反対にデメリットですが、他の建築資材に比べると脆い点や一般ごみとして廃棄できない点が挙げられます。石膏ボードを処分する場合は必ず産業廃棄物として処理しましょう。

石膏ボードの処分方法

石膏ボードを処分する際には、産業廃棄物の種類における ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず として扱われます。以前は製造工程で生じた廃石膏ボードは ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず 、建築や解体工事の際に生じた廃石膏ボードは がれき類 という形で排出状況によって異なる扱いをされていました。しかし近年では、どのような排出状況であっても廃石膏ボードは ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず として扱われますので注意しましょう。石膏ボードは、大半が中間処分施設でリサイクルを行うことになりますが、一部は管理型最終処分場に搬出されます。その理由として、廃石膏ボードの石膏に含まれる硫黄分が硫酸塩還元菌の働きにより、硫化水素という有毒ガスに変わってしまう危険性があることから安定型処分場で処分されることが禁じられました。それに伴い、平成18年から埋め立て処分する際は管理型最終処分場で処理される形となりました。

石膏ボードに関してのまとめ

石膏ボードは値段や入手のし易さ、幅広い用途から建築資材としてなくてはならない存在となりました。しかしその反面で必ず産業廃棄物としての処理が必要なものでもあります。処理費用は、おおよそ13,000円/Kg~が相場となります。