燃えがらとは?処理方法や処理費用について詳しく解説致します
燃えがらとは

燃えがらとは、事業・活動に伴って発生した物を焼却した後に残る焼却残さです。物を燃やすことによって発生する産業廃棄物は、 燃えがら と ばいじん があり別の種類の廃棄物です。また当然ながら、 燃えがら と ばいじん は廃棄物処理においてしっかりと区別がなされているので注意が必要です。見分ける方法としては、物を燃やした時に底に残るものが 燃えがら 、空中等に漂い集塵機等で集められたものが ばいじん と理解するのがよいでしょう。
燃えがらの種類

燃えがらの具体例な種類は幅広く、分類される主な廃棄物で、石炭がら、焼却炉の残灰、コークス灰、重油燃焼灰、アルミ灰、下水道焼却灰、煙道灰、各種重金属含有焼却灰、製紙スラッジ焼却灰、炉清掃排出物、廃活性済、その他焼却残さ等があります。また、平成28年度の燃え殻の最終処分量は産業廃棄物の種類の中でも最終処分の比率が最も高い数字となっており現在でも高い比率を誇っています。ちなみに、廃砂ダストや電気炉ダストや石炭灰等は、種類的には ばいじん に分類されます。
燃えがらの処分方法

燃えがらの処理方法としては、リサイクル処理と埋め立て処理が主となります。具体的な方法は下記の通りです。主な処理としては、溶融してスラグ化し、土木資材や建築資材、路盤材としてリサイクルする方法があります。他には、 燃えがら を焼成しセメント原料として、再利用する方法等があります。燃えがらを埋め立て処理する場合は、コンテナ等の容器に収納し、管理型最終処分場で処理されるケースが多くなっています。しかし、燃えがらに重金属が含まれている場合等は、そのまま管理型最終処分で処理することができないため、コンクリート固化を施して有害物質を閉じ込めたり、溶融して重金属を取り除いたりといった安定化の処理を施す場合もあります。また上記のような安定化処理を行なわない場合は、遮断型最終処分場で処分をすることになります。しかし、遮断型最終処分場は数が少なく、かつ埋め立てられる容量も多くないためその点注意が必要です。
燃えがらに関してのまとめ
物を燃やした時に底に残るものが 燃えがら と覚えましょう。処理する場合は、重金属等の有害物質が含まれていないものであれば管理型最終処分場で埋め立て処分されますが、有害物質が含まれている場合はコンクリート固化や溶融等の安定化処理、もしくは遮断型最終処分場で処分をする必要があります。現在でも埋め立て処分されることが多いものですが、環境負荷低減の一環としてなるべく埋め立て処分の容量を減らし、リサイクルを進めたいものです。処理費用は種類や処理方法にもよりますが、おおよそ50円/Kg~、35,000円/㎥~が相場となります。